モリンガ栽培の方法を紹介しているページです。
ワサビノキ(モリンガ)は気温が50度以上にもなる暑い国で、古来より自生するワサビノキ科の植物です。
そのため夏の暑い気候では強いものの、寒い季節に弱く、沖縄県を除く日本では、梅雨前に種を植え、晩秋までの数か月が栽培時期です。
天草モリンガファームは平成18年から九州で初めて栽培をスタートしました。
当時は日本でのモリンガの栽培方法の情報はほとんどなく、自分で工夫しながら作業を行っていましたが、数多くの失敗や無駄な作業を繰り返していました。
特に、梅雨時の根腐れや冬を越すことが大変難しく全滅することも多々ありました。
そんなことにもめげずに2~3年もすると徐々にコツが掴めてきたのです。
そのコツを少しみなさんにお伝えしますね。
5月のゴールデンウィーク前後から種を植えます
モリンガ畑を始める前に・・・
水はけのよい土壌で栽培してください。
日本での栽培においては一般的に、肥料を撒き、畑の掘り起こしを行い、畝を高く(高さ30cm程度)し、マルチシートを張ります。
弊社で栽培するモリンガは根がまっすぐ下に伸びるので、畝があったほうがいいとは思いますが、ふかふかの畑などではさほど必要ないかもしれません。
弊社では前の年に収穫し終えたモリンガの幹を粉砕して撒くことがあります。
天草モリンガファーム(以下弊社)では畝を高くした後マルチを張り、40~50cm間隔で穴をあけ、穴に1~2粒植えます。
弊社がインドから仕入れているモリンガの種の発芽率は7~9割程度。毎年新しい種を仕入れておりますので、播種する直前に購入することをお勧めします。
【余った種の保存方法】
余った種は、冷蔵庫の野菜室に入れて保管しておくと、次の年までは使用できると思います。
発芽率は多少下がる可能性があります。
鉢やプランターの場合1mほどまでしか成長しないので15cm間隔で植えてもかまいません。
もし窮屈なくらい成長したら、鉢やプランターをもう一つ用意して間隔を広く植え替えます。
モリンガは、その原産地や導入地域で深刻な病気の影響を受けることはほとんどありませんでした。
これまで報告いただいた中には、ほかの野菜に比べれば害虫の被害は少ないです。ネキリムシに発芽したばかりの芽を食べられたり、若い芽にアブラムシが付いたり…といったことがあるので、そういう虫が多くいそうなところには植えないに越したことはないでしょう。
一般的にモリンガは、主に葉を食用、鞘および種を食用及びオイル抽出用とするために栽培されますが、日本では種はまだできないので葉や枝の活用に限られています。
日本には寒暖の差があるので、実が成る11月ごろに気温が下がり、花は咲いても鞘(種)が出来るまでに枯れるか腐ってしまう場合があります。
国産の種というのは今のところ流通していません。
収穫量は、植えた場所・季節・気温・降水量によって大きく異なります。
葉は約1ヶ月ごとに収穫できます。
モリンガの生産には、暖かく乾燥していて、水はけのよい乾燥した土地が適しています。
田などの休耕地を使用する場合水やりは必要なく、水はけの悪い土壌を使用するときはなるべく畝(うね)を高くして栽培するとうまくいきます。
気温が10度以下になると紅葉(黄色くなる)落葉します。今流通しているモリンガはいわゆる「冬」と言われる季節が苦手です。天草モリンガファームでは播種から3か月後収穫。その後3回ほど収穫し、12月には研究用以外は抜いてしまいます。(越冬はしません。)
この他にもいろいろとノウハウはたくさんあるのですが、栽培方法は年々変化してきており進化しております。
「もっと詳しく知りたい」「現地を見てみたい」と思われる方は視察・研修も受け入れておりますので、ご希望の団体様(個人様も可)は下記フォームよりお申込みください。
1956年3月6日生まれ。天草の自然に育まれすくすくと成長。壮年期NPOを立ち上げ清掃活動や環境活動に取り組む中で常に、高齢化と休耕地問題に悩む。
そんな中、フィリピンの友人から誘われ、セブ島に“モリンガ”を見にいき、その有用性に魅せられる。
育てやすいモリンガで高齢化や休耕地問題も解決できると思い、農業も営業・販売の経験もない中、日本に知名度のない「モリンガ」を天草のブランドすべく2006年「天草モリンガファーム」始動。
そして2019年、産官学共同研究の末、天草モリンガファームの「九州産モリンガ」が機能性表示食品に認定。モリンガでは初。
優れた栄養成分を持つモリンガを、たくさんの皆様に知ってもらいたいと願っている。