よもぎ蒸しやモリンガ蒸しの施術後に見られる「泡」「油膜」「濁り」などについては、多くのサロンや施術者が「老廃物が出た証拠」「体内の毒素が排出されたサイン」として紹介していますが、科学的な根拠は非常に限定的です。
以下に、それぞれの現象の“正体”と考えられる要素を、現実的かつ冷静に解説します。
🔬1. 泡の正体:
水中に含まれる界面活性物質または熱による空気との反応
- よもぎ・モリンガなどの葉に含まれるサポニン成分が泡立つことがあります。
- お湯が沸騰して空気を巻き込むことで自然に泡が生じることも。
- 石鹸カスや、器具の洗い残しが泡の原因になるケースもあります。
🛢2. 油膜の正体:
植物油脂 or 皮脂
- モリンガやよもぎの**精油成分(脂溶性成分)**が水面に浮くことがあります。
- 使用者の皮膚から自然に分泌される皮脂や、化粧品・ボディオイルの残留物が蒸気で溶けて水に落ちた可能性も。
🌫3. 濁りの正体:
植物成分の色素+皮脂や汗との混合
- よもぎやモリンガは**クロロフィル(葉緑素)**を多く含むため、水に色が出ます。
- 蒸気によって開いた毛穴から、汗や皮脂が溶け出して混ざることも。
🧪4. 老廃物や毒素なのか?
この点が最も誤解されがちですが:
- 肝臓や腎臓が日常的に体内の解毒や老廃物処理を行っており、皮膚や汗から毒素が大量に出ることはほとんどありません(※汗から出るのは主に水分と塩分)。
- 施術後の見た目の変化=「毒素が出た証拠」と断定するのは、科学的な裏付けに乏しいのが現状です。
✅まとめ:
観察されるもの | 主な原因(科学的視点) |
---|---|
泡 | サポニン、熱反応、石鹸成分 |
油膜 | 精油成分、皮脂、化粧品 |
濁り | 植物の色素、汗・皮脂の混合 |
老廃物? | 科学的根拠は不十分(汗に含まれる老廃物は微量) |
🌿補足:
よもぎやモリンガの蒸しは、リラックス効果、発汗促進、温熱療法としての価値があります。
ただし「毒素排出」や「老廃物の目に見える排出」については、過度な期待や誤解を避け、あくまで癒しやセルフケアとしての活用をおすすめします。
セルフキュア

【壺診断(壺読み)】よもぎ蒸し後の泡と油膜の真実|汚れや濁りや老廃物の正体【実験結果】 | セルフキュア
「壺診断(壺読み)」はあくまでも占いだと考えた方が良いです。なぜならば検証実験から人なしのよもぎ蒸しでも「泡」や「油膜」ができることが分かったからです。
1956年3月6日生まれ。天草の自然に育まれすくすくと成長。壮年期NPOを立ち上げ清掃活動や環境活動に取り組む中で常に、高齢化と休耕地問題に悩む。
そんな中、フィリピンの友人から誘われ、セブ島に“モリンガ”を見にいき、その有用性に魅せられる。
育てやすいモリンガで高齢化や休耕地問題も解決できると思い、農業も営業・販売の経験もない中、日本に知名度のない「モリンガ」を天草のブランドすべく2006年「天草モリンガファーム」始動。
そして2019年、産官学共同研究の末、天草モリンガファームの「九州産モリンガ」が機能性表示食品に認定。モリンガでは初。
優れた栄養成分を持つモリンガを、たくさんの皆様に知ってもらいたいと願っている。