カルシウムとシュウ酸カルシウムについて、違いを教えてください。
カルシウムとシュウ酸カルシウムの違いは、化学的な性質と用途にあります。
カルシウム (Ca)
- 定義: カルシウムは、元素記号「Ca」で表されるアルカリ土類金属です。元素としてのカルシウムは、銀白色の金属ですが、私たちが日常的に摂取するカルシウムは通常、イオン(Ca²⁺)の形で存在します。
- 役割と用途: カルシウムは生体にとって不可欠なミネラルであり、骨や歯の形成、血液凝固、神経伝達、筋肉の収縮に関与します。食品やサプリメントを通じて摂取されるカルシウムは、通常カルシウム塩(カルシウム炭酸塩、カルシウムクエン酸塩など)の形で存在します。
- 自然界での存在: カルシウムは石灰石や大理石、貝殻などに多く含まれており、カルシウムイオンの形で水中や土壌にも存在します。
シュウ酸カルシウム (CaC₂O₄)
- 定義: シュウ酸カルシウムは、カルシウムイオン(Ca²⁺)とシュウ酸イオン(C₂O₄²⁻)が結合してできた化合物です。化学式はCaC₂O₄で、白い結晶性の物質です。
- 形成と役割: シュウ酸カルシウムは自然界でも形成され、植物(ほうれん草やルバーブなど)や動物の中にも見られます。また、人体内でもカルシウムとシュウ酸の反応によって形成され、これが腎臓結石(尿路結石)の一因になることがあります。
- 用途: 工業的には、シュウ酸カルシウムは化学実験や研究、鉱物の結晶の形成に関連して用いられることがあります。ただし、食品中に含まれるシュウ酸とカルシウムが結合すると、カルシウムの吸収が妨げられることがあります。
違いのまとめ
- 構成:
- カルシウムは元素(Ca)で、純粋な形では金属、日常的にはカルシウム塩(Ca²⁺)の形で存在します。
- シュウ酸カルシウムはカルシウムイオンとシュウ酸が結合した化合物です。
- 生体における役割:
- カルシウムは骨や歯、筋肉、神経系など多くの生理的プロセスに必要です。
- シュウ酸カルシウムは体内で結石を形成することがあり、健康には悪影響を及ぼすことがあります。
- 自然界での存在:
- カルシウムは自然界に豊富に存在し、さまざまな形で私たちの体に供給されます。
- シュウ酸カルシウムは特定の植物や結石の形成に関与し、体内でのカルシウムの利用を阻害することがあります。
このように、カルシウムは生体にとって必要不可欠なミネラルである一方、シュウ酸カルシウムは特定の状況下で問題を引き起こす化合物です。
カルシウムは腸管内でシュウ酸と結合してこれを便に排出させ、シュウ酸の吸収を抑制し、尿中シュウ酸排泄量を減らします。 現在では、適量のカルシウム摂取(日本では1日600-800mg)を行うことが、再発予防になると考えられています。
1956年3月6日生まれ。天草の自然に育まれすくすくと成長。壮年期NPOを立ち上げ清掃活動や環境活動に取り組む中で常に、高齢化と休耕地問題に悩む。
そんな中、フィリピンの友人から誘われ、セブ島に“モリンガ”を見にいき、その有用性に魅せられる。
育てやすいモリンガで高齢化や休耕地問題も解決できると思い、農業も営業・販売の経験もない中、日本に知名度のない「モリンガ」を天草のブランドすべく2006年「天草モリンガファーム」始動。
そして2019年、産官学共同研究の末、天草モリンガファームの「九州産モリンガ」が機能性表示食品に認定。モリンガでは初。
優れた栄養成分を持つモリンガを、たくさんの皆様に知ってもらいたいと願っている。