モリンガとは?スーパーフード・次世代野菜と言われる理由

アフリカや北インド地方を原産とするケシ目ワサビノキ属ワサビノキ科の植物で、その実用性から、今や世界各地で自生、または栽培されている植物です。
日本での自生はありません。また、日本での栽培において、実が熟して種になる頃寒くなるので種を作ることは難しいようです。
インド・アフリカ・東南アジア等では「生命の木」「森のミルク」「奇跡の木」 と呼ばれ、古来より、人々の生活に欠かせない植物でした。
※1)90種類以上の成分を含んでいて、生命力が非常に強い上に成長が早く、根、幹、葉、枝、花、種まで全てが利用できる植物です。
暑い国では常緑樹、四季のある日本では落葉樹となってその土地の気候に順応します。
モリンガは成長が早く、年に3~4回ほど葉を収穫できます。
日本では4月の末~5月下旬に種を植えると、3ヶ月くらいで3mほどに成長し、葉を茂らせます。
モリンガは「キセキの木」といわれます。
ちなみに、バングラデッシュでは「シャズナ」と呼ばれているそうです。

  • 1).4) Kumari R., Dubey V. and Mishra S. K., Review ontraditional herb Moringa oleifera for medical andpromising uses. Asian J. Pharmaceu. Edu. Res. 7,7-15 (2018).

栄養成分豊富なモリンガ(ヒトに必要な栄養成分)

『モリンガには90種類以上の栄養成分や18種類のアミノ酸が含まれているといわれ、他の植物と比べても豊富な栄養成分を含んでいます。モリンガに含まれている代表的な栄養成分をご紹介します。

1.ポリフェノール
老化の原因とされているからだの酸化を防ぐ役割がポリフェノールです。赤ワインと比較した場合、約8倍ものポリフェノールがモリンガには含まれています。
またポリフェノールは、アレルギー症状を和らげる効能もあり、ポリフェノールが多く含まれているモリンガは、老化予防やアレルギー抑制の効果も期待できます。

2.ミネラル
ミネラルは、地球上に約100種類存在する無機質元素です。人間の身体には不可欠なものですが、ヒトは自分の体内で補うことができません。そのためミネラルが豊富に含まれているモリンガは、世界で注目を集めているのです。
モリンガに含まれるミネラル成分の例をあげると、カルシウムは牛乳と比べ約20倍、マグネシウムはほうれん草の約5倍、亜鉛は牡蠣と比べ約2倍もの成分が含まれていると言われています。

3.ビタミン
ビタミンは、ヒトが生きていくために必要不可欠な栄養成分のうち炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物です。こちらも身体の中で栄養成分をつくりだすことができないため、外部からの摂取が必要になります。モリンガには、アーモンドの約2倍以上のビタミンが含まれています。

4.β-シトステロール
β-シトステロールとは、幅広い植物に含まれている植物ステロールのことを言い、抗炎症や抗ガンに効能があると言われています。モリンガの種にはβ-シトステロールが、ニンジンの2倍以上含まれています。

5.食物繊維
食物繊維は、食物の中に含まれている繊維質のことです。食物繊維には、腸内環境がよくなる水に溶けないタイプと血糖値の急激な上昇を抑える水に溶けるタイプの2種類があります。モリンガの食物繊維量はレタスの約21倍と、かなり豊富に含まれているのです。(大賀薬局 今注目の「モリンガ」とは?スーパーフードが持つ優れた栄養や効果を解説 2022.7.1 )より引用』

モリンガ…野菜としての調理方法

モリンガは別名「ミラクルツリー(奇跡の木)」と呼ばれております。
地球上で知られる可食植物の中で、有効に活用できる万能な植物といわれています。

主に以下のように活用されています。

  • 葉や枝は、サラダにしたり、手を加えて様々な料理に活用したりできます。
    乾燥させてお茶として召し上がったり、チップにして料理の仕上げにふりかけたり。アイデア次第で様々なシーンに使えます。
  • 茎は細かくチップにしてペットのご飯に混ぜて食べさせるのもよいでしょう。家畜の餌にも重宝されています。
    畑の土に混ぜ込むことでふっくらとした良い土になります。
  • 幹は家を建てる材料になります。また、薪としても活躍してくれます。
  • 根については、皮にアルカロイドという毒がありますので弊社ではお勧めしませんが、厚く皮を剥いて中身をすりおろすとワサビのような薬味になります。根っこの匂いは高麗人参に似ています。
  • 花も食べることができます。沢山咲いたら少し食べてみるのもよいでしょう。てんぷらにしたり、炒めて食べたりするのがお勧めです。
  • 若い鞘ができたら鞘ごと塩ゆでし、枝豆のように皮をむいて中の種をお召し上がりください。
    カレーやスープの具にもできます。
  • 種…弊社の種は栽培用ですが、現地で種は積極的に食べられています。殻をむいて中の白い実を食べるそうです。

※モリンガの種は湿気たカシューナッツのような触感で、味は大変独特な渋みと甘みがあります。
※種を殻ごとすりつぶしてネットなどに入れると、簡易の浄化装置の材料になります。
種の周りについている羽のようなもの(フリルとも言います)は、鞘の中で種を支える柱のような役割があります。
弊社(熊本県・天草モリンガファーム)で仕入れる種はその鞘から取り出したあとは不必要な加工をせず届きます。
そのため白い羽(フリル)がついたままです。しかしその方が質が良いと考えます。
収穫してしばらくは種の羽(フリル)は白または白っぽいのですが、古くなってくると羽が縮み、色も黄褐色に変化します。
そのため、古い種でも売りやすいように、一部の種はクライアントの意向で羽(フリル)を取り除くそうです。
天草モリンガファームは、自然のままの姿のほうが、種にとっても栽培する皆様にとっても良い状態だと考えます。
弊社で取り扱っている種の消費期限は「収穫してから約2年」ありますが、それは栽培の種としての2年です。
但し発芽率は日を追うごとに少しずつ低下しますので、毎年新しいものをご用意することをお勧めします。

インドやフィリピン、バングラデッシュの友人の話では昔から野菜の代わりに調理して食べたり、お茶として煎じて飲まれたりしています。
そんな世界中の人々から愛されている「モリンガ」を農薬不使用で栽培し、若く活き活きした葉を収穫。
乾燥工程にかかる時間を最短にし、低温乾燥させたモリンガで商品を作っているのでクセがなくおいしいのです。

環境問題とモリンガ

モリンガは生命力がとても強い植物です。

気候や気温など日本でも条件さえそろえば種を植えてから1週間ほどで芽を出し、その後はグングン成長して3ヶ月で4mほどに成長する例もあります。
長い歴史を持つインドの書物にはモリンガを生活の中に取り入れ、モリンガの物語なども多く記載されていて、ごく身近な植物であることが伺えます。


1.温暖化対策に役立つ
世界中で深刻な問題の地球温暖化。その温暖化を防ぐにはCO2を減らすことが有効とされています。実はモリンガの木は、厳しい暑さや干ばつに強いその生命力を支える光合成のために、杉の木の20倍ものCO2を吸収するとされており、温暖化防止に役立つと期待されています。
CO2の吸収量が多い理由の一つは、モリンガの成長スピードの速さにあると考えられています。
モリンガの葉は収穫後1ヵ月ほどで生え変わるので、その成長に合わせたCO2量が必要になります。

熱帯や亜熱帯なら、水分の少ない環境でも育ちやすい強い植物で、比較的育てやすく様々な国で自生、または栽培されています。環境保全を目的として植林活動が行われている国もあります。さらに、モリンガの種は水や土壌の汚れを吸着し浄化する力があることが分かっています。

2.汚染水の浄化作用
粉砕しパウダー状になったモリンガの種で、90~99%のバクテリアを除去できたという実験報告もあります。
モリンガの種には、濁水浄化作用のあるタンパク質に水中の異物を凝固させる作用があり、モリンガが育ちやすい熱帯地域では、汚染水の浄化のために使用されているそうです。『(大賀薬局 今注目の「モリンガ」とは?スーパーフードが持つ優れた栄養や効果を解説 2022.7.1 )より引用 』

モリンガに期待する健康効果

『環境問題にも役立つモリンガですが、モリンガを召し上がって、含まれる栄養成分を取り入れることで、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか?

効果1.生活習慣病の予防
ヒトは加齢やストレスなどにより、体内で活性酸素が蓄積されてきます。活性酸素は過剰な酸化ストレスによる糖尿病や高血圧の生活習慣病やガンなどの原因になるとされています。喫煙している方はしていない方より動脈硬化などの生活習慣病になりやすいため注意しましょう。

ポリフェノールやビタミンで生活習慣病予防
モリンガには、活性酵素から身体を守る抗酸化物質のポリフェノールやビタミンなどが豊富に含まれます。なかでもビタミンEは血流改善の効果が期待されており、ビタミンCと一緒に摂取すると相乗効果となり抗酸化作用が強力になります。モリンガには、生活習慣病の予防成分が豊かに含まれているのです。

効果2.炎症を抑制する
モリンガにはβ-シトステロールが含まれています。β-シトステロールは身体が赤く腫れ上がった状態や細菌・ウイルス・アレルギーによる炎症を抑えるはたらきがあります。

β-シトステロールで気道の炎症を抑える
炎症を抑えてくれるのは、モリンガの種子に含まれるβ-シトステロールです。β-シトステロールには細菌やウイルスによる痛みや炎症を抑えるだけでなく、免疫系細胞の反応を抑制する役割があるため、喘息にも効果があるのです。

効果3.便秘改善解消
便秘の原因は、運動不足や水分不足・食物繊維不足・腹筋力の低下などです。便秘を解消するには適度な運動を心がけて水分を取り、食物繊維を多く摂取することが大切になってきます。

食物繊維で便秘改善
モリンガには、小腸での栄養素の吸収の速度を緩やかにしてくれる水溶性の食物繊維と、水分を吸収し、便の容積を増やすことで大腸を刺激する不水溶性食物繊維の2種類が含まれます。この2種類それぞれの働きにより、便秘解消への効果が期待できます。

効果4.デトックス作用がある
人は知らないうちに、水や食品、大気中からさまざまな不要物質を体に取り込んでしまっています。摂りすぎた脂質や糖質、老廃物などを体に溜め込んでしまうと、次第に健康に害を及ぼす可能性も。そんなときには、デトックス作用により毒素を外に押し流す方法がおすすめです。

老廃物を外へ押し出し内側から綺麗に
便秘改善に効果的な食物繊維に加え、モリンガの種には利尿作用の高いカリウム成分が含まれています。食物繊維やカリウム成分は身体に溜め込んでしまった老廃物を便や尿として排出。スッキリさせます。

効果5.抗菌効果がある
モリンガはイソチオシアネートが含まれます。イソチオシアネートには菌の増殖を抑制する働きがあります。抗菌効果がある代表的な成分として、カラシやわさびに含まれるイソチオシアネートが挙げられます。

イソチオシアネートで免疫力を高める
イソチオシアネートはインドでは古くから樹液消毒薬として使用されているのだとか。胃炎や胃潰瘍の原因となるピロリ菌にも効果があるとされています。(大賀薬局 今注目の「モリンガ」とは?スーパーフードが持つ優れた栄養や効果を解説 2022.7.1 )より引用 』

世界各地でモリンガは葉や若い鞘は食用、種をオイル抽出用とするために栽培されます。

モリンガオイルには、皮脂と同じ成分であるオレイン酸が約73%含まれています。
また酸化しやすい脂肪酸が、ほとんど含まれていないことが最大の特徴です。
☆オレイン酸は乾きにくく保護する効果に優れていて滑らかな質感があります。
☆パルチミン酸は成分を奥まで届ける効果があります。
☆モリンガオイルは、サラサラとしてベタつきません。

モリンガオイル(天草モリンガファーム)
  • 気温が下がると白く固まりますが、自然のままのモリンガオイルの特徴です。手のひらなどで温めると元に戻ります。

ひそかなブーム!?高級オイル“モリンガシードオイル”♪

弊社のモリンガオイルは豆のような青い香りがします。

モリンガオイルはオレイン酸73.5%、へベン酸6.3%、パルチミン酸6.2%、ステアリン酸5.2%、アラキジン酸3.7%を含みます。

さらっとした質感で肌馴染みが良く、軽く擦り込むとしっとりした感触になります。

モリンガ関連の書籍

これまでお伝えしたことはほんの一部です。もっとモリンガのことが知りたい方はこちらをどうぞ!
※以下は本の紹介文です。モリンガ効果効能などはこれらの本に書かれているものです。

【栄養学の研究者が臨床試験データで解説する「モリンガの実力」】 実証されたモリンガの11の効果

本 三保子 (著)

単行本(ソフトカバー)
¥1,650

90種類以上の豊富な○○を含まれることで知られる「モリンガ」。
しかし、「モリンガ」の真価はその栄養価の高さだけではなく食品としての機能性にある。
本書では栄養学の研究者が国内外で発表された豊富な学術論文と臨床試験から「モリンガ」の栄養と機能性を客観的に実証する。

【史上最強のスーパーフード「モリンガ」の奇跡】

上前 琢磨(著/文)

発行:コスモ21
四六判 260ページ
定価 1,700円+税

現代の食の問題に焦点を当てながら、世界的に注目されている「モリンガ」についてわかりやすく解説しています。
また、将来を担う子どもたちが健やかに育つためにはどうすべきかも述べています。
ローラさんもお勧めの本です。

目次

  • 第1章 健康とウェルネスの危機
  • 第2章 食を見直す
  • 第3章 現代人に必要なモリンガの…
  • 第4章 子どもたちが健康に育つために

上記内容は本書刊行時のものです。


【奇跡のモリンガ】

大山知春 / 著 
江田証 / 監

モリンガは、地球上で最も栄養成分が豊富な植物と言われています。
体内で作られない必須アミノ酸を、 唯一、全て含む植物です。
根から葉まであますところなく全て活用でき、最も成分が集まる葉には、92の成分が含まれています。

目次

  • 1章 私を「○○」から救ったモリンガ
  • 2章 300の○○を防ぐモリンガ
  • 3章 カラダのバランスを整えるモリンガ
  • 4章 モリンガを美味しく食べよう
  • 5章 モリンガで美しい体をつくる
  • 6章 救世主となるか?世界のモリンガ

価格:1,200円(税別)
発売日:2019/04/11

【モリンガのきせき】

作 ハンク・ブルース&トミ・ジル・フォーク (著)
こまつ はなえ (編集)
こまつ みほ (イラスト, 翻訳)

ケニアの小さな村に住んでいる、アマリと、弟のンジェマは村の飢饉を救うため、ふたりで旅に出ます。
そこで出会ったのは、これまでに見たことがないほど、みにくいぶかっこうな木でした。
しかしその木は世界最強○○を持つモリンガの木だったのです。
モリンガは一体どんな木なのでしょうか、ふたりの姉弟は村を救うことができるのでしょうか……。
私たちの世界で、栄養失調によって多くの人が苦しみ、亡くなっていることが問題なのは、みなさんご存知でしょう。
栄養失調率のもっとも高い国々があります。
驚くべきことにモリンガは……まさにその場所で育つのです。

価格¥1,320

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