生育に影響のある病気や害虫(モリンガの場合)

モリンガ栽培に特化したQ&A

以前から栽培についてのご相談、病気についてのご相談がありました。

気温、水、土、日光、外敵がいないなど、条件がある程度そろえばモリンガはすくすくと育ちます。

しかしながらご相談の中には「初めて見聞きする症状」も多くあり、調べてもモリンガの症状に特化して書かれている文献がほとんどないので

弊社やお客様の経験談でしかないですが、まとめることにしました。

栽培されている方の情報のひとつになれば幸いです。

種の植え方について

どこを上にして植えたらいいですか?

といった質問がたびたびございます。

モリンガの種はふっくら丸みを帯び、左右が微妙にとがったアーモンド型に少し近い形です。

(写真をみると丸いですね…羽の付いている状態で縦横を判断してください。)

とがった部分から芽や根が出ます。

芽の出方は他の植物(例えば朝顔とか)と同じで

芽と根が同じところから上下それぞれに向かって伸びます。

↑この中心部から芽と根がでます。

🌿芽が出ない原因

2週間以上経過しても芽が出ない場合、これまでのお客様のご相談の聞き取りの結果次のことが考えられます。

発芽する気温ではなかった。

推奨温度は1日の気温が20度以上。25度以上を推奨する企業様もいらっしゃいます。日中暖かくても、夜になると冷え込む時期はまだまだ種にとっては発芽は厳しいかもしれません。
そして、一度芽を出そうと活動を始めた時気温が下がると、モリンガは活動をやめ、冬眠状態に入ります。
そうなると種の殻を硬くしてますます芽が出にくくなります。
失敗したくない場合は1日の気温がいつの時間帯でも20度以上になる日までお待ちください。

水が足りない。

モリンガは一般的な野菜や花などのように毎日水をやる必要はないのですが、それでも晴れた日が続くときは発芽するまでは土中が乾かない程度は水をあげてください。

長雨が降った。

モリンガの唯一の弱点は長雨です。雨が続くと溺れてしまい発芽しません。1時間以上降り続く雨であればポットを軒下に置くなど雨対策をしてください。

土との相性が悪い

カビやダニなど何らかの原因で芽が出ずに腐ってしまった可能性もあります。

除草剤をまいた土地に植えた。

除草剤をまいた畑では芽が出ません。1~2年は控えましょう。

室内で栽培中、すぐ近くで消臭スプレーや住居用洗剤を使った。

部屋の中で育てている場合、消臭スプレーや殺虫スプレーの散布にも気を付けてください。
芽が出るまでは種が痛まないように充分気を付け、土が乾かないように、湿りすぎないように気を付けてください。

🌿発芽後のトラブル

ネキリムシ

根元からぽっきり折れている、芽が出たとたん何者かに食べられているようだ…など、お問い合わせをいただきます。

朝、植物をみる茎や葉がばっさり切り落とされ、根元から倒れていたり、今まで元気に育っていたのに枯れ始めている・・・よく見ると根元にかじられた跡がある!

なのに植物に虫はついていない。

そんな症状があるとき、もしかしたら土の中にネキリムシが潜んでいるかもしれません。

ネキリムシ

カブラヤガ、タマナヤガなど茎を食害するヤガ類(夜蛾)の幼虫の総称で、一見すると根を切られたように見えるため「ネキリムシ(根切り虫)」と呼ばれます。

その名前と昼間は土に潜っているという習性から根を食害すると誤解されがちですが、実際は地ぎわの茎を食害します。

体長40mmほどのイモムシ状の幼虫で、夜行性で昼間は土に潜っています。苗が地ぎわで噛み切られて横倒しになったり、切られた葉などが土の中に引きずり込まれたりします。

🌿葉っぱの変色

見た目キレイなのに色が黄色い…ということがよくあります。

はっきりした原因はわかりませんが、日光不足や温度が低い場合によく見られるようです。

梅雨の時期、曇り空が続くときなど、気温が低くモリンガも元気がないのかもしれません。

いずれ日が当たるようになれば緑の新芽が出てきて黄色い葉は落葉します。

🌿葉のちぢれ

こちらも気温が低いとかかる病気(縮葉(しゅくよう)病)のようです。

気温が高くなるにつれ縮れた葉は落葉し、新しい葉が育ってきます。

🌿病気かなと思ったら…

まずはネットで検索…
「モリンガ 葉のちぢれ 」
「葉が縮れる 黄色くなる」など、特徴のみ入力して検索してみるとよいかもしれません。

また、植物の栽培に詳しい園芸店に聞いてみるのはいかがでしょう。
モリンガは知らなくても植物に詳しい方からなら、何かヒントは得られるはずです。

それでもわからないときはいつでもお問合わせください。
弊社社員総出で調べます(*^^*)

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